「私も私の物語を――
だれかの物語を書くことで
誰かを救えるのだろうか」

20世紀初頭の、パリ。
売春宿で働くコレットは、行き場のない思いを物語として書くことで、自らを慰めていた…。

夜ごと娼館に訪れる変態紳士たちとの交わりや
叶わない恋、逃げられない自らの境遇の中、彼女の描く物語はすこしずつ変化していく。
最後にコレットが導いた物語の”終わり”とは…？

安野モヨコが描く、甘美で艶やかな世界観を閉じ込めた
『鼻下長紳士回顧録』、ついに完結！！




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